ギャンブル志向へ傾いたJRA
売上げが増えたが、人が来ない競馬場
来場が始まり、一開催が終わった競馬場。半分ほどの日程来場することができ、最終日がらんとしたスタンドに向けてウィニングランをする天皇賞を見てきました。この一ヶ月での所感などを。(あくまでかなり個人的な感想です)
コロナ禍の外出が減ったことにより、ネット売上げが増え、無観客で経費が減ったJRA。今回来場をするにあたり来場は抽選になりました。天皇賞こそ来場回数が多かった人に有利な方式を採用していますが、他はJRAカード優先以外は差の無い誰でも応募できる平等な抽選。
これにより「本当に競馬場に行きたい人が行くことができず、行っても行かなくてもどうでもいいけど気軽に応募した人も当選しちゃう」という状況になりました。そうすれば必然的に抽選で当たっても行かない人が沢山出て当然。競馬離れとか勘違いしていた新聞記者の方などもいましたが、もともとこの方法ならば当然の結果でした。
しかし、本当に競馬場に行きたい人が行けないこの状況こそが、競馬離れのスタートなのかもしれません。売上げは増えているのだからそんな事は問題ではないと主催者は考えているのだと思います。そうでなければこんな来場の方式は採りません。もう少し考えた方法を実施するはずです。
コロナ禍が納まり、人が外に出て競馬を見る以外の通常の活動を始めた時、それでも売上げは今のまま維持できるんでしょうか。これは特需ではないんですかね。散々行きたいのに抽選に外れて行けなかった人は競馬場に戻って来るんですかね。
リアルを求める人を振り返らず、売上げ重視のギャンブル方向に舵を切ってきているJRA。現場でレースを本気で見たい人をないがしろにし、画面を見て金が賭けられればいいという人を増やすパチンコ的な方向に進んでいるようにも見えます。
競馬を「人と馬の300年ロマン」といっていたJRA。リアルな客が不要となれば、次に不要となるのは何なんでしょうね。もうすぐ競馬もリアルじゃなくてもロマンを感じられる時代になるのでしょうか。
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